腸にいる腸内細菌の総重量は1kgにもなると言われています。
これらが免疫力を高める物質「酵素・ミネラル・ビタミン」を作り出し、日々の健康を保っています。しかし、現代の食生活ではそれが困難になっています。
「必要な食べ物」とは何か。
基本的には、穀類、野菜、フルーツ、魚介類、海藻類です。
1.穀類
白米ではない「玄米」や「麦」など(白米は精製された時に食物繊維やビタミンが大量に落とされてしまう)には、腸内環境に大切な栄養素がバランス良く含まれており、腸内の善玉菌の増殖を促進します。
2.野菜
ビタミン、ミネラルをたっぷり含んだ緑黄色野菜、根菜類(根や地下の茎を食べる野菜。大根、にんじん等)ごぼうや玉ねぎに多いオリゴ糖はビフィズス菌のエサとなり善玉菌であるビフィズス菌を増やしてくれます。
3.果物
各種ビタミン、ミネラル、食物繊維の宝庫です。ビタミンCは強力な抗酸化作用、食物繊維は腸内の有害物質を便と一緒に排出してくれます。
4.魚介類
動物性の食品は出来るだけ魚で摂った方が良いと言われています。大腸がん、乳がん、前立腺がんなど、欧米型の癌の予防にもなります。魚の脂肪は中性脂肪を下げ血液をサラサラにする働きがあります。DHAはがんを防ぐ作用があります。また、カルシウムも豊富に含んでいます。
5.海藻類
強力な抗がん効果のあるβ-カロチンがたくさん含まれています。牛乳の10倍以上のミネラルを含んでいます。フコイダンは、海藻類に豊富に含まれています。
また、納豆や味噌などの発酵食品は善玉菌を増やす働きをしてくれます。
「完全な菜食主義になれ」ということではなく、意識して肉や化学物質を控え目にしてバランス良く摂取し腸内環境を整えることが重要です。
寝る前に胃の中を空に
胃の酸が十分に出て食事と一緒に入って来た数千億の雑菌をきれいにし、一晩で胃腸内のバランスをリセットしてくれます。逆に、寝ている間に胃の中に食べ物が残っていると消化器系にかなりの負担をかけ、腸内環境は悪化しやすくなります。寝る4時間前から何も食べないようにすれば寝る時には空になります。
食事は良く噛む
いくら良いものを摂っても吸収されなければ意味がありません。
飲み込む前に噛む目安は30~40回。唾液が多く分泌され胃液や胆汁ともよく混ざり消化吸収が高まります。