【1】ラットの試験においてL-アラビノースの摂取が血中のグルコース濃度の上昇を抑制しました。この時、スクロース摂取後の血糖の上昇を抑制したのは、L-アラビノースのもつスクラーゼ活性の抑制によるものだと考えられました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8931641
【2】ラットにスクロースを20%添加した飼料を30日間摂取させ、血清中性脂肪、体脂肪および盲腸内容物有機酸量に及ぼすL-アラビノースの作用を調べた結果、 L-アラビノース添加群では血清中性脂肪の上昇が用量依存的に抑制され、また副睾丸脂肪組織重量および後腹壁脂肪組織重量の増加が用量依存的に抑制されたことが分かりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jag1999/47/3-4/47_3-4_355/_article
【3】健常人またはⅡ型糖尿病患者にクロスオーバー試験にて50gスクロースのみ、同量のスクロース+2gL-アラビノースを飲用させた結果、L-アラビノースを飲用した群は血中のグルコースとインスリンを有意に低下させました。この結果から、L-アラビノースは、スクロース誘発性による高血糖を低下させ、その作用は、健常人およびⅡ型糖尿病患者にも有用であることが分かりました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/10009714805
【4】ウサギを対象に、γ-オリザノールを摂取させたところ、LDL-コレステロールの動脈内皮への蓄積による粥状病変も抑制されたことから、γ-オリザノールは動脈硬化予防効果が期待されています。
http://lib.bioinfo.pl/paper:2130537
【5】γ-オリザノールを含むコメ胚芽油(0.8g/日)の4週間の摂取により,総コレステロールの減少、LDL/HDL比が減少したことから、γ-オリザノールは高脂血症や高コレステロール血症改善に役立つと考えられています。
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00394-004-0508-9?LI=true#
【6】 生後5週間のヒヨコを対象に、コレステロール2%、イノシトール1%、コリン1% を含む餌を15‐25週摂取させたところ、アテローム性動脈硬化症が抑制されたことから、イノシトールが生活習慣病予防効果を持つことが示唆されました。
http://circ.ahajournals.org/content/2/5/714.long
【7】イノシトール1,4,5‐トリホスフェイト受容体は、毛母細胞や神経細胞のはたらきを調整する因子であることがわかり、イノシトールが頭髪の健康維持や神経のはたらきを整えると考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10877830
【8】20名のパニック障害患者を対象に、イノシトールを1日当たり18g また150㎎/日のフルボキサミンを1日あたり150mg の量で1ヶ月間摂取させたところ、パニック障害の症状(攻撃性・嘔吐・恐怖感)が改善されことから、イノシトールは、パニック障害や強迫性障害予防効果を持つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11386498
【9】月経前症候群患者630名を対象として、ビタミンB6 を1日100~150mg を摂取した場合は68% の方が、160~200mg 摂取した方では、70~88% の患者で月経前症候群の症状の改善が見られました。この結果より、ビタミンB6 が月経前症候群の改善に役立つことが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3256334
【10】健常な高齢者276名(平均年齢65歳)を対象として、葉酸を1mg、ビタミンB12を500μg 及びビタミンB6を10mg を含むサプリメントを2年間摂取させたところ、動脈硬化を引き起こすホモシステインが減少しました。この結果より、ビタミンB6 の動脈硬化予防効果が示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20089204
【11】健常な高齢者(65歳以上)276名を対象として、葉酸を1mg、ビタミンB12を500μg 及びビタミンB6を10mg を含有したサプリメントを2年間摂取させたところ、認知機能には直接の影響はなかったが、血中ホモシステインの濃度に改善が見られました。ビタミンB6 にホモシステインを抑制し、動脈硬化予防効果を持つことが示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16807413
【12】健康成人186名を対象に、抗酸化ビタミン(1日当たりビタミンC 120 mg、ビタミンE 30 mg、β-カロテン 6 mg、セレン 100μg、亜鉛 20 mg) を2年間摂取させたところ、血小板活性化の数値で心血管動脈疾患の指標である、尿中PGF1α誘導体が減少しました。ビタミンE を含む抗酸化ビタミンに血流改善作用と、心血管疾患の予防効果が示唆されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17914127
【13】ビタミンE には神経保護作用を有することが示唆されています。神経疾患であるハンチントン病の初期患者において、初期の疾患を予防できる可能性が報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8526244
【14】健康な45歳以上の女性35551名を対象に、ビタミンE とカロテノイドの摂取量と白内障のリスクを調査した結果、ビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチンの摂取量が多いと白内障発症リスクが低いことがわかりました。この結果より、ビタミンE とルテイン、ゼアキサンチンを摂取することで、白内障リスクの軽減に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18195226
【15】米から抽出・精製したアラビノキシランであるMGN-3は、NK細胞、T細胞、B細胞のように種類の異なる免疫機能を刺激します。また、MGN-3は、濃度依存的かつ有意にTNFα、IL-6の様なサイトカインの発現を高め、また活性酸素を増やす働きがあることが分かりました。これらのことからアラビノキシランには、微生物感染症に対し、有効である可能性が考えられました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15461862
【16】最近話題の腸内フローラですが、なんと、「便移植」により、腸内フローラが劇的に改善することに関する論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/25954111/