遺伝子治療遺伝子の仕組み:遺伝子とは

遺伝子=遺伝情報

人間の体は約60兆個もの細胞が集まって構成されています。遺伝子とは、主に細胞の核の中に納められた二重らせん構造の分子であるDNA(デオキシリボ核酸)上の遺伝情報です。

細胞は日々生まれ変わっており、一日から半年ほど(部位によって異なります)で細胞分裂を行い、自己複製(コピー)を生み出します。このDNAにはすべての遺伝子情報がコピーされていますが、通常、個々の際オブでは肝臓なら肝臓、筋肉なら筋肉と、割り当てられた役割のみを行うように働きます。正常な細胞はそれぞれの役割に応じて、決まった周期で細胞分裂を行い、増殖を繰り返しています。

アポトーシス

ほとんどの細胞はほぼ長くても半年以内に、分裂停止の「G0期」から、DNA合成と分裂を経て、再び停止期に戻るまでの一連のサイクルを繰り返します。

もしDNAの損傷などによる異常が感知されると、「細胞周期チェックポイント」と呼ばれる機能が働き、異常の原因が取り除かれるまで細胞分裂の周期が停止します。軽度の損傷なら、修復が済んで異常が解消されたと判断されれば、再び細胞周期が進行していきます。一方、重度の損傷で完全に修復できない場合には、「アポトーシス」と呼ばれる細胞が自滅する機能が働きます。これの働きにより細胞の質が守られています。

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