研究・論文等2016年10月28日
p16INK4A、CDC6、およびMCM5が、子宮頸部の前浸潤腫瘍・子宮頸がんで予測するバイオマーカーとして有用である事を示す論文を紹介します。
HPVに関連して感染しているすべての扁平上皮および子宮頸部の病変ではp16INK4Aの発現が密接に関連していて、CDC6は低悪性度の異形成でもハイグレードに発現しており、子宮頸部の浸潤性病変のバイオマーカーとすることができる事を示唆しています。
p16INK4Aは、子宮頸部異形成の最も信頼できるマーカーと考えられ、この論文では、3つのマーカーが異形成の程度との間で発現の相関が示されています。
p16INK4AおよびMCM5タンパク質の発現は、扁平上皮および腺異形成においてアップレギュレートされでおり、子宮頸癌浸潤性扁平上皮癌の病変においては、CDC6タンパク質がハイグレードに検出している事が示されています。
子宮頸癌の治療においては、CDC6タンパク質の発現をノックダウンする事が有効であることを示唆していると考えられると示されています。
